水色のワンピース、その丈は足首まで続く。真っ黒の髪が肩よりやや下、歩調に合わせて少し揺られる。
僕の身長とあまり変わらないな、モデルさんかな?フラットの白いサンダルを履いているね。ま、背が高いから、ヒールは要らないね。
後ろ姿を見て少年は思った。少年は少し急ぎ足で歩き始めた。追いついたとき、少年は少し横を見た。あ、おばさんだ。ま、年はおふくろと同じぐらいかな。
視線を感じた彼女は少年に向かって微笑んだ。
え?ええ?!
少年の足が止まった。今のはなんだった?喉仏?!嘘でしょう?!少年は自分の目を疑おうとした。でも、確かに見た。間違いない。
あの後ろ姿がだんだん遠ざかっていく。
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