先日、LINE情報が中国の委託業務先からアクセスされたということが明らかになりました。
もしかして、中国政府はLINEユーザーの情報を入手した、という懸念もあります。
LINEのようなメッセージアプリが結構広く使われています。
私生活で家族や友達との連絡手段としてはもちろん、
仕事で使う人もいます。
元軍人として、メッセージアプリの便利さは否定しませんが、
仕事で使用したことがありません。
私は情報工学を専攻していました。
そして、小学生のときからコンピューターに興味を持ち、
自分でいろいろ勉強しました。
インターネットの仕組みも。
だからこそ、仕事でメッセージアプリは使用しません。
ネット経由のやり取りは、仮にサーバーが国内であっても、
メッセージのルーティングがどのように行われているのか、
自分で制御できません。
インターネットでのルーティングは海外サーバー経由かも、
と常に意識してやり取りをします。
知らないサーバーはメッセージの中身を見ない、保存しないとは思いたいが、
中には悪者が立ち上げたサーバーもあるかもしれません。
ネット経由のものは暗号化されないかぎり、世界に公開されたと同様だと思います。
そして、暗号化も絶対安全ではありません。
暗号化は家に鍵をかけると同じです。
すぐ侵入できませんが、時間があれば空き巣は入ってこられます。
暗号化された情報も同じ、すぐには読めませんが、時間があれば解読できます。
その時間は、暗号化した技術によって、数秒から億年単位の違いがありますが、
絶対安全とは言えません。
でも、数億年単位なら、安全でしょう。いくら将来にコンピューター処理能力が進歩しても、百年以内で解読ができなければ、問題ないと思います。
百年経てば、私はもうこの世にいないし。
結論をいうと、
LINEなどメッセージアプリは暗号化しても、連絡手段として使うのは問題なくても
仕事に使わない方がよいと思います。
機密情報はいつ、どこで、どのように漏れるのか、わかりませんから。
常に警戒して、「漏れるかもしれません」と意識して行動しなければなりません。
それは情報社会の基本だと思います。