2021年3月6日土曜日

公務員接待、ちょっと一言

最近のニュース、よく見かけるのが公務員が接待されるあの問題です。
公務員でありながら高額な接待を受ける。
本人たちはその返しとして業務で何か特別扱いはしていないと言っています。
とはいえ、公務員として本来やっていけないこと(高額な接待を受ける)をやったから、悪いことをしたということは事実です。

私も公務員(軍人)でした。
シンガポール軍の規程では細かく接待について定まれています。
接待をするとき、接待を受けるとき、相手や本人の地位に合わせて金額が設定され、内部監査の対象にもなっています。
それはそうでしょう。
公務員って、給料は国民の税金から、使っているお金も税金から。
アカウンタビリティが問われるのが当然です。
軍の教育では「国民の税金を大事にしろ」ということはあまり触れませんが、規程については細かく教えています。
違反して、内部監査で発覚される場合は重い罰則があります。

個人的に、軍での仕事は予算を扱う職務に勤めたことがあります。
私の権限で使える金額は小さいものですが、私の推薦で大金が使えます。
よって、いつも慎重に行動していました。
少しでも疑われるような行動は一切避けていました。
問われてから説明するのが遅いです。
未然防止第一。
幸い、疑われることもなく、問われることもなく、退役ができました。

だから、最近のニュースを見て、「信じられない」と思いました。
自覚があまりにも低すぎます。
確かに一生懸命勉強して、公務員試験を合格し、経験、知識、実績を重ねて出世したと思います。
いっぱい努力したと認めます。
でも、公務員である以上、自分の身分を自覚しなければなりません。
国民の大事な税金をもらって、国民の大事な税金を扱う。
人より慎重に行動しなければなりません。
そもそも仕事で高級レストランで食べること自体がおかしいです。
国民はあなたが公務で楽しく食事ができるために税金を払っているわけではない!
一食7万円って、論外。
常識外れより、もう頭がおかしい、頭が悪い、なぜ公務員になったのかは疑問だ、しか言えません。

中には会社も問題だ、コンプライアンスってどうなっているか、とか言っている人もいます。
でも、そもそも公務員が自覚あれば、そういう問題は起きません。

法律や規程を定めることが重要です。
でも、公務員の倫理教育、そして内部監査機能も力を入れないと、人の考え方は変わりません。
強い人間は外部の監視があるから行動を律するではなく、自ら自分の行動を律する人です。

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